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念願のデザイン会社へ。しかし…

デザイナーログ

「これます?」といわれ、
1も2もなく「よろしくお願いします」
と始まった新たな職場。

たぶんしっかりしたデザイン制作の場は
ここからだったかな…と感じています。

新聞広告がメインの制作会社で、
以前の職場との大きな違いは、
営業がいないこと。

しいて言えば社長が営業ですが、
二人の代表者はライターとデザイナー。
つまり全員製作者というわけ。

なので、電話も打ち合わせもお茶だしやら
見積もり、価格調整、交渉、請求、納品とすべて
自分で行います。やらないのは印刷くらい。

このときは初めてでしたが、
デザイン会社の現場というのは、なかなか異質です。
保守的というか…プロ志向はたまた職人肌…?

とにかく新参者にキツイんです。
わからないことは自主的に聞き、仕事も
スーパー前向きにやっていかないと、
自分のやる仕事なんかなくなって、干上がります。

仕事がなければ手伝いましょうか~。と
バシバシ手伝う。わからなければ教えてもらう。
とにかくやりまっせ感を出していないといけません。

なにも仕事だけではありません。
自分の存在を出していかないとやっていけません。
失敗も何度もしました。でも仕方がない。

それよりグッとこらえて踏ん張るのみ。
だって失敗の対処方法も知らないんだから。
とにかく黙り込むのが一番悪い。

良いことも悪いこともアピールして
笑われて怒られて身体で覚えていく。
作ったもんなんかダメだしの嵐。
経験ないんだから仕方がない。

でも現状を早くわかってもらって
学ばせてもらうしかない。できないから。
そうじゃないと技術もないのに
新聞15段(1ページ)とかの仕事をくらう。

入って2、3ヶ月で15段とか恐怖でしかない。
あなたがイキナリ1日30万部の新聞の1ページ
広告制作をまかされたらどう思います?怖くないですか?

でも実力が先輩に知れてれば手伝ってもらえる。
分相応の仕事で済む。そうやってチコチコ仕事を学ぶしかない。
変に受けてしまって、提出日になっておおわらわ。
結局つくれず先輩にバトンタッチ。

最悪です。仕事のスケジュールは崩れるわ
営業さんやクライアントにも迷惑かけるわ
みじめだわかなしいだわくやしいだわ。

ここで、冒頭に言いましたが新参者にキツイというのは
たいがい戦力外だからです。そう、仕事の妨げになるんです。
みんなギリギリで仕事していて、教える時間なんてないんです。

だからこそ、自分で進んで学ばないとなにも得られません。
それには良きメンバーとなるしかありません。
まずはコミュニケーションが必須。
だって邪魔者なわけですから。

そんな雰囲気を象徴する思い出があります。
7時すぎるとみんなで夜食を食べるのですが、
モスバーガーやらパスタなどの店屋物を頼みます。

このとき入社したてのころ、
私は2回ほど夜食の注文を忘れられました。
人数を数えてたのにもかかわらず ですよ。
ありえないでしょ。フツー。一緒に遅くまで仕事してんのに。

でも今思えば存在感が薄かったんだと思います。
注文も1度言ったきりでたぶん数えていてくれてるだろうと。
今だったらゼッタイ確認するね。
「俺のモス入ってる?入ってるぅ~?ぎゃはははは」って。

なのでデザインで食っていくのであれば、
相手にしつこいと思われるほどの存在感をつけないとダメ。
制作原稿の確認も納得するまで何度でも電話します。

制作のためであれば最短で進む強い意志を鍛える必要があります。
そして少々の迷惑をかけても許されるようなコミュニケーション力。
まあ…そんなこんなで半年はキツかったかな…。

こちらの会社ですごく良かったのは、
みんなデザイナーで同じ立場だったこと。
質問しても同じ目線でアドバイスがもらえる。

しかも新聞社の営業さんと直接やり取りができたので、
入りたては本当に勉強になりました。
皆さんにはかなり迷惑をかけたかと感じてますが…。

ひとまずオペレータからの脱却は図れたように感じました。
まだまだだけれど、ここにはデザイナーの先輩がたくさんいる。
あとは仕事ができるように頑張るだけだ。

まだ電話も仕事も怖かったのを覚えています。
はたしてできるのか?なんと応えたら良いのか?
不安だらけで食らいついていたと思います。

けれど、少しづつなれていきます。
それはまた次回ということで…。
今回はここまででーす。ではでは。


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