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新聞広告 その2 企画重視のデザイン性

ノウハウ:紙媒体

その1では納期管理の話をしました。
あんまりおもしろくなかったですね。きっと。

今回はデザインについての話です。
前回も言いましたが新聞は解像度が低いです。
・モノクロ85線(170dpi)、フルカラー100線(200dpi)
今はどうか知りませんが私が仕事をしていたときは
こんな感じでした。ちなみに雑誌などは150~175線(300~350dpi)。

つまり、印刷の質ではどうやっても雑誌に勝てないということです。

しかし新聞には毎日手に届く媒体です。
日付の指定が可能であることや
情報の信頼性の高い媒体ですから、
企画が重視されます。

華やかなデザインというよりは戦略的なデザイン。
といったところでしょうか。かっこよく言うと…ですけど。

実際に私が制作した広告は
・イベント告知(アパート・一戸建てなどの現場見学会)
・中古車のキャンペーン告知
・小枠の広告を集めた集合広告
・記事10段+広告5段の企画モノ1ページ
などでした。

これらは定期的に仕事がありました。
特に現場見学会と中古車の広告は多かった。
ほぼほぼこの仕事だった気がするなぁ…。

あとは季節で企画モノの集合広告があった。
たとえば3月には歓送迎会特集、11月に忘年会特集、
12月には年末、お正月特集。

本当は与えられた仕事だけでなく、企画提案し、
どんどん仕事を増やすべきなのですが、
当時そんな力は微塵もなく、目の前の仕事をこなすので精一杯でした。

では、最も基本的と言ってもいい全5段広告を
説明していきます。

ちなみに全というのは、横幅1ページ分です。
半分は横幅半分のスペースです。5段は約33mm×5のサイズ。
全5段(378×170mm)ですね。高さが計算と合わないのですが
そのあたりは約ということで新聞社で格段数が決まってました。

・マンションの現場見学会の広告
3時間弱でつくりました。写真は無料素材です。
ちょーっと本気になった自分が恥ずかしい…。

新聞広告例その1

新聞広告例 全5段モノクロ

では私が思う制作ポイントを挙げていきます。
1. ぱっと見てなんの広告かわかるように。
2. 視線の流れを意識した写真のレイアウト。
3. スペースに合わせて適切なキャッチを。
4. パキッとしたトーンを使ってメリハリを。
5. 右下はアクセスするための情報の落としこみ(電話やURL)

まずは…
1. ぱっと見てなんの広告かわかるように。
このポイントは必須です。広告の見られる時間は
2秒程度といわれています。パッと見て興味があるかないか
判断できないと見てくれません。

制作例は、見学会、マンション3月末という内容と、
全体的におしゃれな感じを伝えています。このあたりは
書体や各パーツのバランスとなりますが、
この辺はキャリアといかにモノをみてきたかというところですね。

2. 視線の流れを意識した写真のレイアウト。
コレも大切です。ヒトの視線は左から右へ流れます。
前橋市というアイコンの隣に完成見学会、日付そしてそのまま
マンションの外観とつながりまた左へ。

今度は地図、間取り、装備そして右下へ落ちる。
ちなみに最後の右下は電話番号とURLとしてあります。
この通りに作る必要はまっーたくありませんが、
これを利用してつくるに越したことは無いでしょう。

なのでインパクトを与えたい場合は、左上か、右上に
キャッチなフレーズや爆弾枠、
写真を裁ち落としで使ってみると効果的です。

3. スペースに合わせて適切なキャッチを。
ドルフィーネのマンション名の後に、
「快適な住みごこちをお届けします。」これは制作側のアドリブ
という感じでつけました。

指定されたキャッチがあればそれでもいいですが
無い場合、スペースが余ってしまいます。
初心者で良くやるのが他のパーツを大きくして
スペースを埋めるってヤツです。

そんなことをしてもレイアウトが崩れるだけ。
だったらコピーを足せば良いのです。
もちろん写真でも構いません。しかし写真は
なかなか増やせません。コピーはいい感じのオリジナルなら
何でもOK!

ポイントはオリジナルであること。
間違っても競合と同じコピーは入れないでください。
そういう意味でもクライアントの競合も勉強しておくべきですね。

4. パキッとしたトーンを使ってメリハリを。
はじめのほうで言いましたが、新聞広告は解像度が粗いです。
見た目の美しさというより、内容がグッと伝わる力が必要です。

しかも中間色もコントロールが難しいので、
白抜き!墨文字!とハッキリとしたデザインを心がけましょう。

5. 右下はアクセスするための情報の落としこみ(電話やURL)
これは自然とそうなると思いますが、
下にお問合せ先、電話番号やURLをでーんと配置しましょう。
ここはゼッタイに間違えません。間違ったら意味がありません。

入稿前に気の済むまで確認しましょう。
あと右下というのは、無意識にヒトが最後にみる場所らしいです。
左から見始めてゼットを描きながら全体を見回し、ぐるぐると
見た後にたどり着くのが右下であることが多いようです。

なので特に電話問い合わせ、URLがないとなれば、
社名やロゴを落とし込むのも効果的です。

以上、新聞広告の制作ポイントを簡単に書いてみました。
制作の方々や目指しているかたへ参考になれば幸いです。

それでは今回はここまでです。
ありがとうございました。


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