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本当につくるものは、お客様の中に。

デザイナーログ

一心不乱に取り組んでいた3年間。
いろんなことに慣れてきて、
徐々に周りが見えてきました。

この頃まだ苦手だったのが、取材と企画。
企画書の書き方、考え方もわからなかった。
取材に関しては何をどうしてよいのやら。

そんな私でも、新聞広告、チラシを作るのであれば
まぁそこそこというところでしょうか。
形にはできるようになりました。

デザイナーというものがどういううものか
みえてきたり、考え始めたのもこの頃でした。
ではデザイナーとは?
スッゴイ地味。
スッゴイ安い。
スッゴイ元気。

そんなところかなー。
一応説明しますか。
スッゴイ地味。
これは本当にそうです。地味です。
ずーっと間取りを描いたり、車の写真を切り抜いたり、
会社の中でラフを書いたり企画を考えたり。
超インドアです。いいものを作っても、営業さんと、
クライアントの担当者などで喜ぶ程度で、イベントを見に行っても、
裏方の手伝いなどをしながら、お客の入りを見ながらほくそ笑むくらい。
うーん地味。

 

次は…

スッゴイ安い。
これもほんとに安い。馬鹿じゃなきゃできません。あいや
好きじゃなきゃできません。
たまーにテレビとかで有名なデザイナーさんがいますが
あれはもう本当にトップの方々です。
地方のデザイナーは毎日必死です。質より量。
でもあまり質が悪いと、仕事が減ります。
安い仕事もこなさないと生きていかれないのが現状です。

 

最後は…
スッゴイ元気。
これもそうです。ホント元気。前向きに生きないとやってられません。
精神と身体がタフでなければやめたほうがいいです。
まぁそんな風に自分の職種を認識しながら、
会社にとって貢献できているかと考えるようにもなりました。
それは、請求書も自分で書いていたのです。
なので大体月にいくらくらい請求があるのかわかっていました。
自ずと、自分のお給料とくらべて稼いでいる?いないと考えるようになり、
安い仕事は短時間で、収益のあるものは、少しじっくりと取り組む。
といった広い視野で仕事を見るようになり、
自分の給料はなんとか…。というところでした。

デザイナーとして仕事ができている。と
少しばかりの感触を持ち始め、作るものに責任を感じ始めました。
少しでも効果があるように、一人でも多くの集客ができるように。

ただ、そこはデザイナーだけではどうにもならない部分。
「クライアント=広告を依頼する人」が消費者の気持ちを
知っているはずなんです。

直接クライアントと打ち合わせするときは、その人が思うことを聞き、
本人も気づいていないものを見抜く必要があります。
中古車のチラシの場合では、「とにかく派手にお願いします。」と言われても
一番欲しいのは売上なわけです。地味でも売れればいいわけです。

なので、目玉車を要求して、価格的にも派手に作ったり、
スタッフを載せて来店しやすくしたりするわけです。
クライアントの要望を抑えつつ、効果が望めるものを提案する。

消費者を知っているはずですからチョコチョコと話を聞いて
形にして反応をみる。決して自分のカッコイイと思うものを
作るわけではありません。

アーティストとデザイナーの違いですね。
そうやって、お客様のためになるものを作るように考え出したら
だんだん楽しくなってきたのを覚えています。

今までもだえ苦しみながら作ってきたものが、
誰かのために役立つものを「こうしてやろう、ああしてやろう」と
考えるようになり、自分発信ではなく、お客様の中から答えを
見つければいい。と思い始めたらなんだか楽になってきました。

4年目にして、未熟なりにデザイナーとしての楽しみが少しづつ
見えてきたころでしたね。

それでは本日はこのへんで。

 


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