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楽しい職場にフィナーレ

デザイナーログ

次の職場を考えつつも、
6年以上努めると、愛着がわきます。
クライアントとも顔なじみ、メンバーも気心がしれていて
仕事も忙しく、大変ではありますが、楽しいものです。

一概には言えませんが、新聞広告は、
スケジュールがタイトです。
毎日何かしらの締め切りがありますから。

スケジュールがタイトというのは、
短い時間で良い物を作らなければならない。と
考えられますが…逆にあまりに手のこんだものは
求められない。と言う事でもあります。

全国紙と地方紙の違いでもあるようです。
当たり前ですが同じ広告スペースでも
配布数が桁違いですから、広告費用も桁が違います。

当然、広告にかける工数もかわるわけです。
制作費も。予算も。もっといえばお給料もです。

ようするに極端なことを言うと、地方の新聞広告は
安くて早くて旨い牛丼みたいなもんです。
かたや全国紙は高級レストラン。場所だけで高い。

わかりますか?デザイナーは年々技術を上げていきますが、
ある程度のところで、料金バランスの壁にぶつかります。
ようするにソコソコのものができれば良くなるのです。

でも技術が上がると、こだわりたくなる。
でも技術よりもスピードと数を求められるのです。
そして安さも求められるわけです。

必然的にモチベーションが下がりますよね。
この頃、私はチームリーダーとしての勉強だと思い
仕事をしていました。企画の出し方とかも。

いわゆる制作自体はある程度熟してしまっていたわけです。
各営業さん、その先のクライアントの好みも見えていましたし…

そんな頃、年上のデザイナーが入ってきました。
フリーでやられていた方で、美容室やゼネコン系の企業から
お仕事をもらっていたようです。

完全受注製作ということで、
厳しくなってきたため、雇われデザイナーとして
入ってきました。

今でもよ〜く覚えていますが、
入ってきたデザイナーさんをKさんとしておきましょう。
Kさんが来るにあたり、経営者の私に対する
風当たりが強くなったのを感じました。

おそらく…私よりも技術のある方と判断したのでしょう。
事実そうだったかもしれません。
デザイン業界は弱肉強食。良い物を作る人が選ばれるんです。

具体的なことは覚えていませんが、
数年来仕事をしてきて、初めての感覚だったので
よく覚えています。他にも要因があったかもしれませんが、
この時の突き放されたような感覚が辞める最後のひと押しでした。

要するに、安くて良い人材がいれば、
すぐにお役御免となる。そんな想いを感じました。

毎日遅くまで仕事で、休日出勤も自主的にやって、
忙しく、つらい職場でしたが、
上下関係もほとんどなく、スタッフ全員が製作者。
作るのが好きで来ている集まり。

そんな同じ想いを持った仲間たちの職場だったので、
つらくも楽しく好きな職場でありました。
でもそこまで求められていないのかな…と思ったら、
特に引っかかるものもなくなりました。

この日以来、さらに進んで転職活動を始めたように思います。

さて話がそれてしまいましたが、
Kさんの話が途中でしたね。
それが…。

この続きはまた次回に。
ではまた。


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